2.ハードディスクが故障する原因

熱や湿気、水濡れ、衝突、振動、ホコリに弱いHDDを故障から守るには、熱対策を軸にした対策をとる必要があります。湿気などその他の対策の多くは熱対策を取ることで防げるためです。そこで本サイトでは熱対策を軸に対処方法を説明していきます。

HDDは強い衝撃の他にも、微少な振動が継続的に発生する場所での使用には注意が必要です。HDD内部にあるディスクとヘッドの隙間は僅かであり、振動が続くと衝突の危険があるためです。微少な振動が発生する場所では防振材を敷くなどの対策が必要です。

HDD内にホコリが入らない様に対策は取られているものの、内部にあるヘッドとディスクの隙間はPM2.5やタバコの煙の大きさよりも狭く、気をつけるに越したことはありません。HDDを設置している部屋ではタバコを吸わないなどの対策が有効です。

HDDの内部には高速回転する金属の円盤が入っていて、僅かに離れた位置にあるヘッドでデータを読み書きしています。ディスクとヘッドとの僅かな隙間のため、衝撃や水に弱い構造になっています。水は電気回路がショートする原因にもなります。

メーカー公表の耐熱温度上限がおよそ60℃であることからも、ハードディスクは熱に弱いことがわかります。ハードディスクは自ら発熱するため、特に猛暑日の利用には注意が必要です。ハードディスクは湿気にも弱いため、熱と湿気の対策が重要となってきます。