「2-1.【ハードディスク】高温や湿気による故障」では、ハードディスク(HDD)について説明してきました。
ここでは、SSDが高温や湿気に弱い理由を説明します。
SSDは熱に弱い
メーカー発表の耐熱温度
SSDは、いろいろなメーカーがいろいろな種類の製品を発売しています。
HDDと同様に、サイズは3.5インチという大きなものからノートパソコン用の2.5インチなどという大きさだったり、メモリーカードほどの超小型の製品だったりします。
用途も高速なデータの読み書きを重視していたり、コストパフォーマンスを重視していたりと、いろいろな顧客をターゲットとしています。
主要SSDメーカーのWesternDigital、Transcend、SAMSUNG、SanDiskの製品ページを調べたところ、動作時のSSDが正常動作する上限温度は、70℃ほどでした。
SSDは自ら発熱する
HDDと異なり機械的な可動部品がないSSDですが、動作中はかなりの熱を発します。
スマホで動画を閲覧していたり、動画撮影をしていると本体が高熱になるのと同じ理由です。SSDの構成する半導体は、使用すればするほど高温になるのです。
気温が35℃以上になる猛暑日の室内温度は、エアコンなしでも40℃ほどですが、これだけ高熱を発するSSDでは、耐熱温度に達するのは時間の問題です。
使い捨てカイロ(最高温度が60℃〜70℃)とフル稼働中のスマホを触り比べてみると、SSDの耐熱温度70℃はそれほど高い温度ではないことがわかります。
70℃という耐熱温度は、猛暑日にエアコンをつけていない室内では到達してしまう可能性があります。
SSDは湿気にも弱い
HDDと同様にSSDは精密な電子機器ですので、水で電気回路がショートして動かなくなる危険があります。
湿度が高くなると、空気中に含まれる水の割合が多くなります。そして、温度が下がると空気中に含んでおける水量が減るため、余った水分が水となって付着することになります。
SSDは使用中はとても高温になり、使い終わると室温まで下がります。温度の高低差が高いほど、湿度が高いほど、SSDに水が付着する危険は高くなるためです。
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