2-2.【ハードディスク】落下や水濡れによる故障

ハードディスク(HDD)は精密機器であり、落下や水濡れにはとても弱い構造になっています。落下や水濡れによる故障の原因は人為的であることが多いので、注意ひとつで予防ができます。

ハードディスクは衝撃に弱い構造

ハードディスクの心臓部は高速回転する円盤

HDDには、金属製の硬いディスクが数枚入っていて、そのディスク面にデータを保存する仕組みになっています。

そして、ディスク一面へデータを素早く読み書きするために、ディスクは毎分5,000〜7,000回もの高速回転をしています。

HDDを落としたり蹴っ飛ばしたりするなどして、HDDに強い衝撃を与えてしまうと、ディスクや回転軸、回転に必要な空間が歪んでしまう原因になります。高速に動く機械にとって僅かな歪みも致命傷となります。

この様にHDDは落下や強い衝突などにより、簡単に壊れてしまう構造になっており、細心の注意が必要です。

ディスクとヘッドの隙間はごく僅か

HDDは高速回転するディスクの上を、データの読み書きをするヘッドという装置が行き来することで動作しています。

正確にデータを読み書きするため、ディスクとヘッドの隙間はごく僅かな作りになっています。

その距離は数ナノメートル〜10ナノメートルほど。ナノメートルとは長さの単位で、目に見えない微生物の長さである数マイクロメートルよりも短いことからも、すごく僅かな隙間であることが分かると思います。

例えるとすれば、ディスク上に微生物が1匹乗っていたら、ヘッドと衝突してしまうほど僅かな隙間です。

HDDの動作中に、落下や強い衝撃を与えてしまうと、ディスクとヘッドがぶつかり故障してしまう危険があるわけです。

ハードディスクは水に無防備

ハードディスクは屋内で使用する装置であるため、防水対応の製品はありません。

内部に水が入れば、電気回路がショートしてしまいますし、ディスクが回転する空間にも水が侵入してしまい、ディスクが回転できなくなります。

一度電気回路がショートしてしまうと、乾かしても直ることはありません。

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