パソコンの故障原因で最も多いのはハードディスク(HDD)の故障です。パソコンの故障原因の中で89%もを占めるとも言われるとてもデリートな装置です。
ハードディスクはどの様な装置で、なぜ壊れやすいのか、壊れやすいのになぜ使い続けられているのかについて説明していきます。
ハードディスクとは何か?
ハードディスク(HDD)とは、パソコンのデータを保存しておく装置です。
パソコンに内蔵されていたり、USBケーブルなどで外付けされています。最近ではテレビの録画装置としてHDDが使われることも普通になりました。
主にパソコンで作成した文書や、デジカメなどで撮影した画像や動画、録画したテレビ番組など、大切なデータを保存する用途で使用される装置です。
ハードディスクの構造
ハードディスクは長細い四角い形をした機械です。頑丈な金属でできていて中を見ることはできませんが、中には金属の固いディスクが入っています。
このディスク上に磁気の力でデータを保存しています。ディスクの形状になっているのは、CDやDVD、Blu-rayと同じでディスクを回転させることで目的の場所のデータを読み書きしています。
ハードディスクはなぜ壊れやすいのか?
ディスクが高速回転することによる摩耗
ハードディスクは毎分5,000回転〜7,000回転もの高速回転をしています。高速回転をする回転軸は摩耗しますので、機械の劣化が激しい構造になっているためです。
高速回転するディスクすれすれでデータ読み書き
高速回転しているディスクの表面すれすれの所でデータを読み書きしているため、強い衝撃を与えようものならディスク面を傷つけてしまいます。
装置の発熱
高速動作によりかなり熱を発生します。電子部品が動作する時も熱を発します。
ハードディスクはその構造上、メーカーが設定している耐熱温度は60℃ほどです。夏場エアコンなしの室内でフル稼働させると到達してしまう温度です。
なぜ壊れやすいハードディスクを使用する必要があるのか?
最近ではSSDなど、ハードディスクに代わる記憶装置も主流になっていますが、ハードディスクと比べると容量が少なく、価格も高価です。
そのため、写真や動画、テレビ番組など、大容量のデータを保存するには、まだまだハードディスクを使用する必要があるのです。
ハードディスクを使用するうえでは、衝撃が加わりにくい安定した場所に設置し、高温にさらされない様に注意しなくてはなりません。
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